ドジャースが強さを維持できる理由|個と組織の構造

ロサンゼルス・ドジャースは、スター選手が入れ替わりながらも、長期にわたって極めて高い競争力を維持し続けているチームです。スポーツの世界において、一時的に爆発的な強さを見せるチームは少なくありませんが、「強さが持続する組織」であり続けることは容易ではありません。

ドジャースの安定感は、単なる戦術や個人の身体能力だけで説明できるものではなく、個と組織の関係性が崩れにくい「構造」によって支えられているように見えます。

本記事では、試合の勝敗そのものではなく、「なぜ個の力がこれほど強くても、組織が壊れずに機能し続けるのか」という視点から、その背景にある人間心理と組織のあり方を読み解いていきます。

スター選手が集まるほど、組織は不安定になりやすい

一般的に、組織の中に突出した才能を持つ「スター」が増えるほど、その運営は難易度を増していきます。個の力が強すぎると、次のような課題が浮き彫りになりやすいからです。

  • 個人の裁量や発言権が大きくなりすぎる
  • 評価基準が個々の成果に依存し、曖昧になる
  • 「誰が主役か」を巡る無意識の摩擦が生じやすい

個の力が強いこと自体は決して悪いことではありません。問題になるのは、個の存在が「組織という器」よりも前に出てしまい、全体のバランスを損ねてしまうことです。

ドジャースの運営を見ていると、個人の能力が最大限に尊重されつつも、常に「その場面、その役割で何が必要か」という視点が、個人のエゴよりも優先されているように感じられます。

個人主義とチームワークは対立しない

「個を活かすこと」と「チームのために動くこと」は、しばしば対立する概念として語られがちです。しかし、実際にはこの二つは高い次元で両立が可能です。

両立を可能にする条件は、いたってシンプルです。

  • 各自の役割(ミッション)が明確に定義されていること
  • 組織としての評価軸が全員に共有されていること

この2点が揃っている組織では、個人は自分の価値を証明するために「目立つこと」に固執する必要がなくなります。自分の役割を全うすること自体が、最大の自己表現であり、同時にチームへの貢献になるからです。結果として、個性は抑え込まれることなく、それでいて不必要な衝突も起きにくいという理想的な状態が生まれます。

占星術から見る「役割が自然に分かれる構造」

占星術には、個人を占うだけでなく、集団全体を一つのシステム(回路)として捉える考え方があります。

この視点では、組織の中に「前に出て推進する役割(太陽・火星的要素)」と、「周囲を調整し安定を担う役割(月・土星的要素)」が、どれだけ適切な比率で配置されているかが重要になります。

全員がリーダーとして前に出る必要はありませんし、逆に全員が支え役に回ってしまっても組織は停滞します。重要なのは「同じタイプを揃えないこと」です。異なる性質を持つ者同士が、それぞれの特性を無理なく発揮できるポジションに収まっているとき、個人の精神的な消耗は最小限に抑えられ、組織の出力は最大化されます。

強い組織に共通する「壊れにくさ」

ドジャースのような「持続可能な強さ」を持つ組織には、いくつかの共通する特徴があります。

  • 属人化しすぎない: 特定の個人に依存せず、システムとして機能する
  • 波を前提にする: 個人の調子の良し悪しを最初から計算に入れ、補い合える
  • 役割を固定しすぎない: 状況に応じて、柔軟に立ち位置をスライドできる

これらは、「誰かが不調に陥っても全体が崩れない」という、組織としての強靭さを作ります。トップスターの華やかな活躍に目を奪われがちですが、実はこうした「見えない構造」こそが、長期的な勝率を支えているのです。

職場やチームに置き換えて考えると

この構造は、私たちの職場や身近なコミュニティにもそのまま当てはまります。

  • 特定の人だけに負荷が集中し、その人が倒れたら終わる状態になっていないか
  • 役割が曖昧なまま、「空気を読んで頑張ること」を期待されていないか
  • 仕組みではなく、個人の根性や努力に依存しすぎていないか

もし、あなたの周りで「誰かが抜けると回らない」「一部の人だけが常に消耗している」といった状態が続いているなら、それはメンバーの能力ややる気の問題ではなく、組織の「構造」に不備があるサインかもしれません。

自分の立ち位置を見直すヒント

ドジャースの強さから私たちが学べるのは、「必ずしも万能である必要はない」ということです。

前に出て道を切り拓くのが得意な人もいれば、混沌とした状況を整理し、土台を固めるのが得意な人もいます。また、全体の流れを読み、必要なパーツを補うのが得意な人もいます。どの役割も、組織というシステムを動かすためには欠かせない歯車です。

自分の資質に合った立ち位置を理解することは、努力を放棄することではありません。不必要な「消耗」を減らし、自分が最も輝ける場所で力を発揮するための、賢明な選択なのです。

★強い組織にいても、すべての人が同じように力を発揮できるわけではありません。

★組織の中で評価が割れやすい人の構造については、こちらで整理しています。


この記事では、組織における一般的な構造についてお話ししましたが、実際の適性は人それぞれ異なります。

自分は本来どの役割に向いているのか。今は表舞台に立つ時期なのか、それとも内側を整える時期なのか。

個別鑑定では、命式や星の配置をもとに、お仕事やチームの中でのあなたの「役割傾向」を構造的に整理してお伝えしています。ご自身の立ち位置を客観的に確認し、今の環境をより良くするためのヒントが必要だと感じたときは、ぜひお気軽にご相談ください。

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